加湿器の電気代は方式でいくら違う?
スチーム・気化・超音波・ハイブリッドを
一人暮らしの1か月で計算

この記事の結論

Q. 加湿器の電気代は、方式でどのくらい違う?
A. ヒーターで水を温めるかどうかで、数十倍違います。
1日8時間×30日で、気化式は月約60円、スチーム式は月約2,269円です。
Q. いちばん電気代がかかる方式は?
A. スチーム式です。
象印 EE-DG35 は加湿時305Wで、ずっと加湿し続けると月約2,269円です。
Q. ハイブリッド式の電気代は?
A. 運転モードで10倍以上変わる機種があります。
ダイニチ HD-RXT526 は標準で月約1,212円、ecoで月約89円です。

冬に加湿器を使い始めて、「つけっぱなしにすると電気代はいくらかかるの?」と感じたことはありませんか。

この記事では、4つの方式の加湿器について、メーカー公式の消費電力から1時間と1か月の電気代を計算しました。
条件は、電力料金の目安単価31円/kWh、1日8時間×30日です。

📊 4方式の1か月の電気代(例)

方式 機種・運転 1か月
気化式パナソニック FE-KX05D「強」約60円
超音波式アイリスオーヤマ UHM-280B「強」約164円
ハイブリッド式ダイニチ HD-RXT526「eco」〜「標準」約89円〜約1,212円
スチーム式象印 EE-DG35(加湿時)約2,269円

31円/kWh・1日8時間×30日で計算。スチーム式とハイブリッド式の標準は、ずっと加湿し続けた場合の上限の目安です

1. 方式で電気代が違う理由

加湿器の電気代は、水をヒーターで温めるかどうかで大きく変わります。

ヒーターを使わない気化式は月約60円、お湯を沸かすスチーム式は月約2,269円です(1日8時間×30日)。

4方式の加湿のしかた

方式 パナソニックの説明 ヒーター
気化式濡れたTシャツに速い風をあてて乾かすイメージ使わない
超音波式細かい霧状のミストを出すイメージ使わない
ハイブリッド式(加熱気化式)Tシャツを温風で乾かすイメージ使う
スチーム式(加熱式)お湯を沸かして蒸気を出すイメージ使う

出典:パナソニック「加湿機(加湿器)の選び方」

パナソニックが書く電気代の違い

  • 気化式:「電気代が安い」
  • 超音波式:「ヒーターを使わないため、電気代が安い」
  • ハイブリッド式(加熱気化式):「電気代がかかる」
  • スチーム式(加熱式):「電気代がとてもかかる」

ハイブリッド式の2つの運転

ダイニチは、ハイブリッド式を「送風の『気化式』とヒーターで加湿をアシストする『温風気化式』を組み合わせた方式」と説明しています。

  • 湿度が低いときは、温風気化式ですばやく加湿します(ダイニチ)
  • ダイニチの「eco」運転は、気化式で運転して消費電力を抑えます
  • シャープのエコモードは「ヒーターレスで省エネ加湿」です

この記事の計算の条件

  • 単価は31円/kWh(税込)。全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価(令和4年7月22日改定)です
  • 1日8時間×30日=240時間。パナソニックとダイニチの公式の計算と同じ条件です
  • 1か月=消費電力(W)×240時間÷1000×31円で計算しました
  • アイリスオーヤマの一部の機種は27円/kWhで表記されているため、31円で計算し直しています

電気の契約を見直すとき

日中は外出が多く、電気代が月8,000円未満の人は、基本料金0円のリミックスでんきが候補になります。料金の一部が市場価格に連動するため、夏や冬は割高になることがあります。解約金は0円なので、合わなければ元に戻せます。

加湿器を使う冬の電気代を
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2. 4方式の1時間・1か月の電気代

メーカー公式の消費電力から、機種ごとに計算しました。

気化式の1か月 約60円 FE-KX05D「強」8W
超音波式の1か月 約164円 UHM-280B「強」22W
スチーム式の1か月 約2,269円 EE-DG35 加湿時305W
加湿器8機種・運転の1か月の電気代の横棒グラフ スチーム式EE-DG35は約2,269円、気化式FE-KX05Dの強は約60円です。 1か月の電気代(1日8時間×30日・31円/kWh) ヒーターを使う運転 ヒーターを使わない運転 スチーム式 EE-DG35 2,269円 スチーム式 AHM-H26B 1,562円 ハイブリッド HV-T55 強 1,414円 ハイブリッド HD-N326 標準 729円 超音波式 UHM-280B 強 164円 気化式 AHM-MVU55A 112円 ハイブリッド HD-N326 eco 82円 気化式 FE-KX05D 強 60円 ヒーターを使う運転は、ずっと加湿し続けた場合の上限の目安
棒の色は、ヒーターを使う運転かどうかで分けています。

気化式の電気代

機種・運転 消費電力 1時間 1か月
パナソニック FE-KX05D「強」8W約0.25円(公式)約60円
パナソニック FE-KX05D「中」6.5W約0.21円(公式)約48円
アイリスオーヤマ AHM-MVU55A15W約0.47円約112円

※ FE-KX05D はプレハブ洋室14畳・「強」500mL/h、AHM-MVU55A はプレハブ洋室15畳・550mL/h

超音波式の電気代

機種・運転 消費電力 1時間 1か月
アイリスオーヤマ UHM-280B「強」22W約0.68円約164円
アイリスオーヤマ UHM-280B「弱」14W約0.43円約104円

※ UHM-280B(樽型)はプレハブ洋室7.5畳・「強」280mL/h

ハイブリッド式の電気代

機種・運転 消費電力 1時間 1か月
ダイニチ HD-N326「標準」98W約3.0円約729円
ダイニチ HD-N326「eco」11W約0.34円約82円
ダイニチ HD-RX326「標準」161W約5.0円約1,198円
シャープ HV-T55「強」190W約5.9円(公式)約1,414円
シャープ HV-T55「エコ(強)」24W約0.74円(公式)約179円

※ ダイニチ2機種は300mL/h、HV-T55 は550mL/h。ダイニチの消費電力は仕様表の(最大)の値です

スチーム式の電気代

機種・運転 消費電力 1時間 1か月
象印 EE-DG35(加湿時)305W約9.5円約2,269円
象印 EE-DG50(加湿時)410W約12.7円約3,050円
アイリスオーヤマ AHM-H26B210W約6.5円(公式)約1,562円

※ EE-DG35 はプレハブ洋室10畳・350mL/h、EE-DG50 は13畳・480mL/h、AHM-H26B は7畳・260mL/h

4つの表からわかること

  • ヒーターを使わない運転は、どの機種も1か月200円未満です
  • スチーム式は、1か月1,500円〜3,000円台です
  • ハイブリッド式は、同じ機種でも運転で金額が大きく変わります
  • 「(公式)」はメーカーの表記、それ以外は31円/kWhでの計算値です

3. スチーム式の電気代

スチーム式は、水を沸かしてから加湿します。

湯沸かしの立ち上げ時

象印 EE-DG35・EE-DG50 とも985Wです。
立ち上げの時間は公式に数字が無いため、計算には入れていません。

加湿時

EE-DG35 は305W、EE-DG50 は410Wです。
この記事の1か月の金額は、この値で計算しています。

象印の蒸気の出し方

  • 100℃まで沸とうさせ、独自の冷却構造で約65℃まで冷ました蒸気で加湿します(象印)
  • パナソニックは、スチーム式のメリットを「雑菌の放出を抑えられる」と書いています

象印の自動加湿

  • 「湿度センサー」と「室温センサー」で湿度を自動でコントロールします
  • 「しっかり」「標準」「ひかえめ」の3段階から選べます
  • 象印は、乾燥する冬は「しっかり」、秋口は「ひかえめ」をすすめています

月約2,269円は上限の目安

自動加湿の運転中に実際に何W使うかは、象印の公式に数字がありません。

スチーム式の1か月の金額は、加湿時の消費電力でずっと加湿し続けた場合の上限の目安です。

象印2機種の仕様

項目 EE-DG35 EE-DG50
適用床面積(プレハブ洋室)〜10畳〜13畳
適用床面積(木造和室)〜6畳〜8畳
定格加湿能力350mL/h480mL/h
消費電力(加湿時)305W410W
1か月(上限の目安)約2,269円約3,050円

出典:象印マホービン EE-DG35・EE-DG50 の商品仕様。1か月は31円/kWh・1日8時間×30日での計算値

4. ハイブリッド式はモードで変わる電気代

ハイブリッド式は、ヒーターを使う運転と使わない運転で、消費電力が大きく違います。HD-RXT526 では10倍以上の差です。

ヒーターを使う運転と使わない運転

機種 ヒーターを使う運転 ヒーターを使わない運転
ダイニチ HD-N326標準 98W
月約729円
eco 11W
月約82円
ダイニチ HD-RXT526標準 163W
月約1,212円
eco 12W
月約89円
シャープ HV-T55強 190W
月約1,414円
エコ(強)24W
月約179円

※ HD-RXT526 は500mL/h。1か月の約1,212円・約89円はダイニチ公式の表記です

ダイニチの運転を止めるしくみ

  • ダイニチのハイブリッド式は、設定湿度に達すると自動で運転を止めます
  • 仕様表の消費電力は(最大)の値です
  • 表の「ヒーターを使う運転」の金額は、ずっと運転し続けた場合の上限の目安です

大きめの機種をecoで使う例

ダイニチは「適用畳数よりも大きいサイズのものを選ぶのが節電のポイント」と書いています。

500mL/hの機種・標準

加湿量500mL/hで163W。
1か月は約1,212円です。

960mL/hの機種・eco

加湿量600mL/hで23W。
1か月は約171円です。

同じくらいの加湿量でも消費電力は約7分の1で、1か月の差は約1,041円です(ダイニチ公式・50Hzの場合)。

ダイニチがひとクラス大きい機種をすすめる条件

  • エアコン暖房をしている
  • 吹き抜けの部分がある
  • ひどい乾燥に悩んでいる
  • 計算した加湿量が、ラインナップの加湿量の中間の数値になった

エアコン暖房の電気代は、こちらにまとめています。

5. 一人暮らしの部屋で電気代を抑える選び方・使い方

電気代は、方式・運転モード・部屋に合う大きさの3つで変わります。

適用床面積の見方(JEM1426)

  • 適用床面積は、日本電機工業会規格(JEM1426)に基づく目安です
  • プレハブ住宅洋室の場合が最大、木造住宅和室の場合が最小です
  • ダイニチの例では、プレハブ住宅は「鉄筋コンクリート造のマンション、高断熱・気密性の高い住宅など」です
  • 木造住宅は「比較的気密性の低い築年数が20年程度経った木造家屋など」です

この記事の機種の適用床面積

機種(方式) プレハブ洋室 木造和室
AHM-H26B(スチーム式)約7畳約4畳
UHM-280B(超音波式)7.5畳4.5畳
HD-N326・HD-RX326(ハイブリッド式)8畳5畳
EE-DG35(スチーム式)10畳6畳
FE-KX05D・HD-RXT52614畳8.5畳
AHM-MVU55A・HV-T5515畳9畳

※ 各メーカーの仕様表の値

部屋に当てはめるとき

気密性の低い木造の部屋では、小さいほうの数字(木造和室)も見ておくと、能力が足りるかを確かめやすくなりそうです。

方式ごとの1か月の幅

ヒーターを使わない運転

気化式・超音波式・ハイブリッドのeco。
この記事の機種で月約48〜179円です。

ヒーターを使う運転

スチーム式・ハイブリッドの標準や強。
この記事の機種で月約729〜3,050円です。

電気代を抑える使い方

  1. モードを確かめる:ハイブリッド式は、ecoやエコモードで消費電力が10分の1以下になる機種があります
  2. 自動運転を使う:ダイニチは設定湿度で止まり、象印は2つのセンサーで加湿を自動で調整します
  3. 大きさを選ぶ:ダイニチは、大きめの機種をecoで使う選び方をすすめています

購入前に見る3つの数字

  • 運転モードごとの消費電力(W)
  • 定格加湿能力(mL/h)
  • 1時間の電気代の表記に使われた単価(27円/kWhの表記の機種もあります)

6. よくある質問

Q1. 加湿器をつけっぱなしにすると、電気代はいくらですか?

A. 方式によって、1か月数十円から数千円まで違います。
1日8時間×30日で、気化式 FE-KX05D は約60円、スチーム式 EE-DG35 は約2,269円です。使う時間が長いほど、金額も増えます。

Q2. 超音波式の電気代は安いですか?

A. UHM-280B の「強」で、1か月約164円です。
パナソニックは超音波式を「ヒーターを使わないため、電気代が安い」と説明しています。

Q3. スチーム式の自動加湿で、電気代はいくら下がりますか?

A. 公式に数字が無いため、わかりません。
この記事の約2,269円(EE-DG35)は、ずっと加湿し続けた場合の上限の目安です。

Q4. ハイブリッド式は、ecoで使うとどのくらい違いますか?

A. HD-RXT526 は、標準で月約1,212円、ecoで月約89円です。
ダイニチの「eco」運転は、気化式で運転して消費電力を抑えます。

Q5. 電力会社を変えると、冬の電気代は下がりますか?

A. プランと使い方によって変わります。
市場連動型のプランは、市場価格が上がる冬に高くなる可能性があります。

7. まとめ

方式ごとの電気代

  • 気化式・超音波式は、この記事の機種で1か月約48〜164円です
  • スチーム式は、1か月約1,562〜3,050円(上限の目安)です
  • ハイブリッド式は、運転モードで10倍以上変わる機種があります(HD-RXT526)

選ぶときと使うとき

  • 適用床面積は、プレハブ洋室が最大、木造和室が最小の目安です
  • ハイブリッド式は、ecoやエコモードで消費電力が大きく下がります
  • ダイニチは、大きめの機種をecoで使う選び方をすすめています

日中も家で電気を使うことが多い人(在宅ワークなど)は、Looopでんきが候補になります。電気の料金が30分ごとの市場価格で決まるため、市場価格が上がりやすい夏や冬は割高になることがあります。

市場価格で単価が動くプランを選ぶ場合は
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「スマートタイムONE(電灯)」は市場連動型のプランです。
公式は「市場が高騰した際(主に夏冬)は、従来の固定単価のプランよりも高くなるリスク」があると案内していて、上限単価の設定があります。

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市場連動型上限単価あり冬は高くなる場合あり

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