加湿器の電気代は方式でいくら違う?
スチーム・気化・超音波・ハイブリッドを
一人暮らしの1か月で計算
公開日:2026年10月19日 / 更新日:2026年10月19日
この記事の結論
- Q. 加湿器の電気代は、方式でどのくらい違う?
-
A. ヒーターで水を温めるかどうかで、数十倍違います。
1日8時間×30日で、気化式は月約60円、スチーム式は月約2,269円です。 - Q. いちばん電気代がかかる方式は?
-
A. スチーム式です。
象印 EE-DG35 は加湿時305Wで、ずっと加湿し続けると月約2,269円です。 - Q. ハイブリッド式の電気代は?
-
A. 運転モードで10倍以上変わる機種があります。
ダイニチ HD-RXT526 は標準で月約1,212円、ecoで月約89円です。
冬に加湿器を使い始めて、「つけっぱなしにすると電気代はいくらかかるの?」と感じたことはありませんか。
この記事では、4つの方式の加湿器について、メーカー公式の消費電力から1時間と1か月の電気代を計算しました。
条件は、電力料金の目安単価31円/kWh、1日8時間×30日です。
📊 4方式の1か月の電気代(例)
| 方式 | 機種・運転 | 1か月 |
|---|---|---|
| 気化式 | パナソニック FE-KX05D「強」 | 約60円 |
| 超音波式 | アイリスオーヤマ UHM-280B「強」 | 約164円 |
| ハイブリッド式 | ダイニチ HD-RXT526「eco」〜「標準」 | 約89円〜約1,212円 |
| スチーム式 | 象印 EE-DG35(加湿時) | 約2,269円 |
31円/kWh・1日8時間×30日で計算。スチーム式とハイブリッド式の標準は、ずっと加湿し続けた場合の上限の目安です
1. 方式で電気代が違う理由
加湿器の電気代は、水をヒーターで温めるかどうかで大きく変わります。
ヒーターを使わない気化式は月約60円、お湯を沸かすスチーム式は月約2,269円です(1日8時間×30日)。
4方式の加湿のしかた
| 方式 | パナソニックの説明 | ヒーター |
|---|---|---|
| 気化式 | 濡れたTシャツに速い風をあてて乾かすイメージ | 使わない |
| 超音波式 | 細かい霧状のミストを出すイメージ | 使わない |
| ハイブリッド式(加熱気化式) | Tシャツを温風で乾かすイメージ | 使う |
| スチーム式(加熱式) | お湯を沸かして蒸気を出すイメージ | 使う |
出典:パナソニック「加湿機(加湿器)の選び方」
パナソニックが書く電気代の違い
- 気化式:「電気代が安い」
- 超音波式:「ヒーターを使わないため、電気代が安い」
- ハイブリッド式(加熱気化式):「電気代がかかる」
- スチーム式(加熱式):「電気代がとてもかかる」
ハイブリッド式の2つの運転
ダイニチは、ハイブリッド式を「送風の『気化式』とヒーターで加湿をアシストする『温風気化式』を組み合わせた方式」と説明しています。
- 湿度が低いときは、温風気化式ですばやく加湿します(ダイニチ)
- ダイニチの「eco」運転は、気化式で運転して消費電力を抑えます
- シャープのエコモードは「ヒーターレスで省エネ加湿」です
この記事の計算の条件
- 単価は31円/kWh(税込)。全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価(令和4年7月22日改定)です
- 1日8時間×30日=240時間。パナソニックとダイニチの公式の計算と同じ条件です
- 1か月=消費電力(W)×240時間÷1000×31円で計算しました
- アイリスオーヤマの一部の機種は27円/kWhで表記されているため、31円で計算し直しています
電気の契約を見直すとき
日中は外出が多く、電気代が月8,000円未満の人は、基本料金0円のリミックスでんきが候補になります。料金の一部が市場価格に連動するため、夏や冬は割高になることがあります。解約金は0円なので、合わなければ元に戻せます。
加湿器を使う冬の電気代を
基本料金から見直すなら、リミックスでんき
家庭向けの「Styleプラスeco」は基本料金0円です(沖縄・島しょ部を除く全エリア。一部除外地域あり)。
電源調達料金がJEPXのスポット市場価格に30分ごとに連動するため、市場価格が上がると料金も高くなる可能性があります。
基本料金0円解約金なし市場連動
※ 最新料金・キャンペーンは公式サイトでご確認ください
2. 4方式の1時間・1か月の電気代
メーカー公式の消費電力から、機種ごとに計算しました。
気化式の電気代
| 機種・運転 | 消費電力 | 1時間 | 1か月 |
|---|---|---|---|
| パナソニック FE-KX05D「強」 | 8W | 約0.25円(公式) | 約60円 |
| パナソニック FE-KX05D「中」 | 6.5W | 約0.21円(公式) | 約48円 |
| アイリスオーヤマ AHM-MVU55A | 15W | 約0.47円 | 約112円 |
※ FE-KX05D はプレハブ洋室14畳・「強」500mL/h、AHM-MVU55A はプレハブ洋室15畳・550mL/h
超音波式の電気代
| 機種・運転 | 消費電力 | 1時間 | 1か月 |
|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ UHM-280B「強」 | 22W | 約0.68円 | 約164円 |
| アイリスオーヤマ UHM-280B「弱」 | 14W | 約0.43円 | 約104円 |
※ UHM-280B(樽型)はプレハブ洋室7.5畳・「強」280mL/h
ハイブリッド式の電気代
| 機種・運転 | 消費電力 | 1時間 | 1か月 |
|---|---|---|---|
| ダイニチ HD-N326「標準」 | 98W | 約3.0円 | 約729円 |
| ダイニチ HD-N326「eco」 | 11W | 約0.34円 | 約82円 |
| ダイニチ HD-RX326「標準」 | 161W | 約5.0円 | 約1,198円 |
| シャープ HV-T55「強」 | 190W | 約5.9円(公式) | 約1,414円 |
| シャープ HV-T55「エコ(強)」 | 24W | 約0.74円(公式) | 約179円 |
※ ダイニチ2機種は300mL/h、HV-T55 は550mL/h。ダイニチの消費電力は仕様表の(最大)の値です
スチーム式の電気代
| 機種・運転 | 消費電力 | 1時間 | 1か月 |
|---|---|---|---|
| 象印 EE-DG35(加湿時) | 305W | 約9.5円 | 約2,269円 |
| 象印 EE-DG50(加湿時) | 410W | 約12.7円 | 約3,050円 |
| アイリスオーヤマ AHM-H26B | 210W | 約6.5円(公式) | 約1,562円 |
※ EE-DG35 はプレハブ洋室10畳・350mL/h、EE-DG50 は13畳・480mL/h、AHM-H26B は7畳・260mL/h
4つの表からわかること
- ヒーターを使わない運転は、どの機種も1か月200円未満です
- スチーム式は、1か月1,500円〜3,000円台です
- ハイブリッド式は、同じ機種でも運転で金額が大きく変わります
- 「(公式)」はメーカーの表記、それ以外は31円/kWhでの計算値です
3. スチーム式の電気代
スチーム式は、水を沸かしてから加湿します。
湯沸かしの立ち上げ時
象印 EE-DG35・EE-DG50 とも985Wです。
立ち上げの時間は公式に数字が無いため、計算には入れていません。
加湿時
EE-DG35 は305W、EE-DG50 は410Wです。
この記事の1か月の金額は、この値で計算しています。
象印の蒸気の出し方
- 100℃まで沸とうさせ、独自の冷却構造で約65℃まで冷ました蒸気で加湿します(象印)
- パナソニックは、スチーム式のメリットを「雑菌の放出を抑えられる」と書いています
象印の自動加湿
- 「湿度センサー」と「室温センサー」で湿度を自動でコントロールします
- 「しっかり」「標準」「ひかえめ」の3段階から選べます
- 象印は、乾燥する冬は「しっかり」、秋口は「ひかえめ」をすすめています
月約2,269円は上限の目安
自動加湿の運転中に実際に何W使うかは、象印の公式に数字がありません。
スチーム式の1か月の金額は、加湿時の消費電力でずっと加湿し続けた場合の上限の目安です。
象印2機種の仕様
| 項目 | EE-DG35 | EE-DG50 |
|---|---|---|
| 適用床面積(プレハブ洋室) | 〜10畳 | 〜13畳 |
| 適用床面積(木造和室) | 〜6畳 | 〜8畳 |
| 定格加湿能力 | 350mL/h | 480mL/h |
| 消費電力(加湿時) | 305W | 410W |
| 1か月(上限の目安) | 約2,269円 | 約3,050円 |
出典:象印マホービン EE-DG35・EE-DG50 の商品仕様。1か月は31円/kWh・1日8時間×30日での計算値
4. ハイブリッド式はモードで変わる電気代
ハイブリッド式は、ヒーターを使う運転と使わない運転で、消費電力が大きく違います。HD-RXT526 では10倍以上の差です。
ヒーターを使う運転と使わない運転
| 機種 | ヒーターを使う運転 | ヒーターを使わない運転 |
|---|---|---|
| ダイニチ HD-N326 | 標準 98W 月約729円 | eco 11W 月約82円 |
| ダイニチ HD-RXT526 | 標準 163W 月約1,212円 | eco 12W 月約89円 |
| シャープ HV-T55 | 強 190W 月約1,414円 | エコ(強)24W 月約179円 |
※ HD-RXT526 は500mL/h。1か月の約1,212円・約89円はダイニチ公式の表記です
ダイニチの運転を止めるしくみ
- ダイニチのハイブリッド式は、設定湿度に達すると自動で運転を止めます
- 仕様表の消費電力は(最大)の値です
- 表の「ヒーターを使う運転」の金額は、ずっと運転し続けた場合の上限の目安です
大きめの機種をecoで使う例
ダイニチは「適用畳数よりも大きいサイズのものを選ぶのが節電のポイント」と書いています。
500mL/hの機種・標準
加湿量500mL/hで163W。
1か月は約1,212円です。
960mL/hの機種・eco
加湿量600mL/hで23W。
1か月は約171円です。
同じくらいの加湿量でも消費電力は約7分の1で、1か月の差は約1,041円です(ダイニチ公式・50Hzの場合)。
ダイニチがひとクラス大きい機種をすすめる条件
- エアコン暖房をしている
- 吹き抜けの部分がある
- ひどい乾燥に悩んでいる
- 計算した加湿量が、ラインナップの加湿量の中間の数値になった
エアコン暖房の電気代は、こちらにまとめています。
一人暮らしの冬、エアコン暖房の電気代いくら?月の目安と"つけたまま暖かい"の作り方 →
設定温度別のエアコン暖房の電気代と、加湿器を組み合わせた暖かく過ごす工夫をまとめています。
5. 一人暮らしの部屋で電気代を抑える選び方・使い方
電気代は、方式・運転モード・部屋に合う大きさの3つで変わります。
適用床面積の見方(JEM1426)
- 適用床面積は、日本電機工業会規格(JEM1426)に基づく目安です
- プレハブ住宅洋室の場合が最大、木造住宅和室の場合が最小です
- ダイニチの例では、プレハブ住宅は「鉄筋コンクリート造のマンション、高断熱・気密性の高い住宅など」です
- 木造住宅は「比較的気密性の低い築年数が20年程度経った木造家屋など」です
この記事の機種の適用床面積
| 機種(方式) | プレハブ洋室 | 木造和室 |
|---|---|---|
| AHM-H26B(スチーム式) | 約7畳 | 約4畳 |
| UHM-280B(超音波式) | 7.5畳 | 4.5畳 |
| HD-N326・HD-RX326(ハイブリッド式) | 8畳 | 5畳 |
| EE-DG35(スチーム式) | 10畳 | 6畳 |
| FE-KX05D・HD-RXT526 | 14畳 | 8.5畳 |
| AHM-MVU55A・HV-T55 | 15畳 | 9畳 |
※ 各メーカーの仕様表の値
部屋に当てはめるとき
気密性の低い木造の部屋では、小さいほうの数字(木造和室)も見ておくと、能力が足りるかを確かめやすくなりそうです。
方式ごとの1か月の幅
ヒーターを使わない運転
気化式・超音波式・ハイブリッドのeco。
この記事の機種で月約48〜179円です。
ヒーターを使う運転
スチーム式・ハイブリッドの標準や強。
この記事の機種で月約729〜3,050円です。
電気代を抑える使い方
- モードを確かめる:ハイブリッド式は、ecoやエコモードで消費電力が10分の1以下になる機種があります
- 自動運転を使う:ダイニチは設定湿度で止まり、象印は2つのセンサーで加湿を自動で調整します
- 大きさを選ぶ:ダイニチは、大きめの機種をecoで使う選び方をすすめています
購入前に見る3つの数字
- 運転モードごとの消費電力(W)
- 定格加湿能力(mL/h)
- 1時間の電気代の表記に使われた単価(27円/kWhの表記の機種もあります)
6. よくある質問
Q1. 加湿器をつけっぱなしにすると、電気代はいくらですか?
A. 方式によって、1か月数十円から数千円まで違います。
1日8時間×30日で、気化式 FE-KX05D は約60円、スチーム式 EE-DG35 は約2,269円です。使う時間が長いほど、金額も増えます。
Q2. 超音波式の電気代は安いですか?
A. UHM-280B の「強」で、1か月約164円です。
パナソニックは超音波式を「ヒーターを使わないため、電気代が安い」と説明しています。
Q3. スチーム式の自動加湿で、電気代はいくら下がりますか?
A. 公式に数字が無いため、わかりません。
この記事の約2,269円(EE-DG35)は、ずっと加湿し続けた場合の上限の目安です。
Q4. ハイブリッド式は、ecoで使うとどのくらい違いますか?
A. HD-RXT526 は、標準で月約1,212円、ecoで月約89円です。
ダイニチの「eco」運転は、気化式で運転して消費電力を抑えます。
Q5. 電力会社を変えると、冬の電気代は下がりますか?
A. プランと使い方によって変わります。
市場連動型のプランは、市場価格が上がる冬に高くなる可能性があります。
7. まとめ
方式ごとの電気代
- 気化式・超音波式は、この記事の機種で1か月約48〜164円です
- スチーム式は、1か月約1,562〜3,050円(上限の目安)です
- ハイブリッド式は、運転モードで10倍以上変わる機種があります(HD-RXT526)
選ぶときと使うとき
- 適用床面積は、プレハブ洋室が最大、木造和室が最小の目安です
- ハイブリッド式は、ecoやエコモードで消費電力が大きく下がります
- ダイニチは、大きめの機種をecoで使う選び方をすすめています
日中も家で電気を使うことが多い人(在宅ワークなど)は、Looopでんきが候補になります。電気の料金が30分ごとの市場価格で決まるため、市場価格が上がりやすい夏や冬は割高になることがあります。
市場価格で単価が動くプランを選ぶ場合は
Looopでんき
「スマートタイムONE(電灯)」は市場連動型のプランです。
公式は「市場が高騰した際(主に夏冬)は、従来の固定単価のプランよりも高くなるリスク」があると案内していて、上限単価の設定があります。
市場連動型上限単価あり冬は高くなる場合あり
※ 最新料金・キャンペーンは公式サイトでご確認ください