エアコン代を新電力への切り替えで下げる|
使い方の工夫と組み合わせた節約シミュレーション

この記事の結論

Q. エアコン代は電力会社を変えるだけで下がる?
A. 下がる可能性があります。
使う電力量は変わらなくても、1kWhあたりの単価が下がれば、そのぶんエアコン代を含めた電気代全体が安くなります。
Q. 使い方の工夫と、電力会社の見直し、どっちを先にやったほうがいい?
A. 同時進行がおすすめです。
使い方の工夫は消費電力そのものを減らし、電力会社の見直しは単価を下げる仕組みです。片方だけより、組み合わせたほうが下がり幅が大きくなる傾向があります。
Q. 実際どのくらい変わる?
A. 一人暮らし向け6畳エアコンで夏場を想定した場合、使い方の工夫だけで月500〜800円ほど、電力会社の見直しを組み合わせると月800〜1,500円ほどの差が出るケースがあります。
年間では数千円〜1万円前後の差になることもあります。

エアコンの電気代、もう少し安くならないかと感じたことはありませんか。

設定温度を1℃上げてみたり、フィルターをこまめに掃除してみたり。
使い方を工夫しても、請求書を見ると「思ったほど変わっていない気がする」と感じる方もいるかもしれません。

使い方の工夫は、あくまで「使う電力量」を減らすアプローチです。
もうひとつ、「1kWhあたりの単価」を下げるアプローチがあります。それが電力会社の見直しです。

この記事では、エアコンの使い方の工夫と新電力への切り替えを組み合わせた場合にどれくらい電気代が変わりそうか、シミュレーションしながら整理していきます。

1. エアコン代が「使い方」と「単価」で決まる理由

毎月のエアコン代は、シンプルに書くと次の式で決まります。

エアコン代 = 消費電力量(kWh)× 電力量単価(円/kWh)

設定温度を28℃にする、フィルターを掃除する、サーキュレーターを併用するといった工夫は、すべて消費電力量(kWh)を減らす側のアプローチです。

一方で、電力会社を見直すことは電力量単価(円/kWh)を下げる側のアプローチになります。
使う量が同じでも、単価が下がれば請求額は下がる計算です。

どちらか一方だけでも効果はありますが、この2つは掛け算の関係にあるため、両方に手を付けたほうが下がり幅が大きくなりやすいという考え方ができます。

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2. 使い方の工夫だけで下がる金額の目安

設定温度・フィルター清掃・サーキュレーター併用など、使い方の工夫でどれくらい下がるか、一人暮らし向け6畳エアコン(2.2kW)を目安に整理します。

工夫 節約効果の目安 月あたりの差(夏場)
設定温度を1℃上げる(26℃→27℃など) 消費電力 約13%減 約300〜500円
フィルター月1回清掃 消費電力 約4〜10%減 約100〜250円
サーキュレーター併用 体感温度2〜3℃下げつつ設定温度キープ 約100〜200円

出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」等の一般的な目安を参考に試算

いくつか組み合わせても、月に500〜800円ほどの差になるケースが多いようです。
効果はあるものの、それだけで大きく生活が変わるほどの金額にはなりにくい、という見方もできます。

3. 新電力への切り替えで下がる金額の目安

次に、使い方は変えずに電力会社だけ見直した場合の目安です。

一人暮らし(月使用量150〜250kWh前後)が大手の標準プランから新電力に切り替えた場合、年間で5,000〜15,000円ほど下がるケースがあるとされています(会社・プランにより差があります)。

エアコンをよく使う夏場・冬場は使用量が増える時期でもあるため、単価差の影響がふだんより出やすい月ともいえます。

時期 月の使用量目安 単価差による月の影響
夏場(7〜9月) 200〜280kWh 約500〜1,000円
それ以外の時期 120〜180kWh 約300〜600円

※電力量単価の差を1〜3円/kWh程度と仮定した試算。実際の金額はプラン・地域・使用量によって変わります。

4. 組み合わせるとどうなるか:シミュレーション

使い方の工夫(月500〜800円減)と、電力会社の見直し(夏場で月500〜1,000円減)を両方おこなった場合、単純に足し合わせると、夏場で月1,000〜1,800円ほどの差になる計算です。

パターン 夏場・月の差の目安 年間換算の目安
使い方の工夫のみ 約500〜800円 約2,000〜4,000円
電力会社の見直しのみ 約500〜1,000円 約5,000〜15,000円
両方を組み合わせた場合 約1,000〜1,800円 約7,000〜1万9,000円

※あくまで一般的な目安の試算です。実際の金額は契約プラン・地域・使用量・気候によって変わります。

使い方の工夫は我慢を伴う場合がありますが、電力会社の見直しは生活スタイルを変えずに単価だけ下げられるところが特徴です。
設定温度を我慢しなくても、単価の見直しだけである程度の差が出る可能性があります。

5. エアコンをよく使う人が新電力を選ぶときの視点

エアコンで使用量が増えやすい人が電力会社を選ぶ場合、次のような点を確認しておくと選びやすくなります。

  • 従量単価(kWhあたりの料金)が下がるプランかどうか(使用量が多いほど単価差の影響を受けやすいため)
  • 基本料金が0円かどうか(在宅時間が短くエアコン以外の使用量が少ない人ほど恩恵が出やすい)
  • 解約金がないか(試してみて合わなければ切り替えやすい)

使用量が多い月ほど単価差の影響が出やすいため、夏や冬にエアコンをよく使う人ほど、電力会社の見直しによる差を感じやすい傾向があるといえそうです。

6. まとめ:仕組みと使い方、両方から整える

  • エアコン代は「消費電力量」×「電力量単価」で決まります
  • 使い方の工夫だけだと月500〜800円ほどの差にとどまるケースが多いようです
  • 電力会社の見直しは、夏場で月500〜1,000円ほどの差になることがあります
  • 両方を組み合わせると、夏場で月1,000〜1,800円、年間では7,000〜1万9,000円ほどの差になる可能性があります
  • 使い方は我慢を伴いますが、電力会社の見直しは生活スタイルを変えずに単価だけ下げられる点が特徴です

エアコンの使い方をひとつずつ見直すのも大切ですが、それだけで完結させる必要はないかもしれません。
使い方の工夫と、電力会社という「仕組み」の両方から整えることで、無理をせずに電気代の差を作れる可能性があります。

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