引っ越し前にガス停止を忘れると
新住居で二重に払う?
二重契約の確認方法

この記事の結論

Q. 旧居のガスを止め忘れると、二重に払うことになりますか?
A. 使用停止を申し込むまで旧居の契約は残るので、その間の基本料金がかかる場合があります。
東京ガスの一般料金なら基本料金は月759円です。ガスを使っていなくても、契約が残っていればこの部分は請求の対象になります。
ただし料金の決まり方はガス会社によって違うので、旧居のガス会社の案内もあわせて確認してみてください。
Q. 新居で使用開始を申し込めば、旧居は自動で止まりますか?
A. 「使用停止」と「使用開始」は別々の手続きです。
東京ガスのよくあるご質問でも、引っ越しのときは使用停止と使用開始の2つの手続きが必要と案内されています。
同じガス会社のエリア内で引っ越す場合は、1回の申し込みで両方をまとめて受け付けてもらえます。旧居と新居でガス会社が変わる場合は、それぞれに連絡することになります。
Q. 止め忘れに気づいたら、何をすればいいですか?
A. まず旧居のガス会社に連絡して、契約が残っているかどうかを確認するところからです。
さかのぼって解約できるか、支払った分がどう扱われるかは会社ごとの判断になります。自分で結論を出さず、状況を伝えて相談するのが早道です。
連絡先は検針票や請求書、マイページのお客さま情報に載っています。

引っ越しが片付いたあと、「そういえば前の部屋のガス、止めたっけ」と急に不安になったことはありませんか。

新居の手続きは開栓の立ち会いまでやったから覚えている。けれど旧居のほうは、退去の準備でばたばたしていて記憶があいまい。
調べても「二重契約」という言葉ばかり出てきて、自分がその状態なのかどうかが分からない、ということも起こりがちです。

この記事では、そもそもどういう仕組みで二重に払う形になり得るのかと、今それが起きていないかを確かめる手順を、東京ガスの公式案内をもとに整理しました。

確認そのものは、検針票かマイページを見るだけで終わります。
不安なまま抱えておくより、5分で白黒つけてしまうほうが気が楽かもしれません。

📊 自分がどのケースか、先に確認する

引っ越しのときにやったこと 旧居のガス契約 毎月かかるもの
新居の「使用開始」だけ申し込んだ 残っている可能性があります 基本料金 月759円
旧居の「使用停止」も申し込んだ 解約されています かかりません
同じガス会社に1回でまとめて申し込んだ 解約されています かかりません

出典:東京ガス「よくあるご質問」No.10231・No.1902/基本料金は東京ガスの一般料金の金額です。ガス会社によって料金の決まり方は異なります。

1. 結論:使っていなくても基本料金はかかる仕組み

ガス料金は「基本料金+使った分」で決まります。旧居の使用停止を申し込むまで契約は残るので、ガスを1㎥も使っていなくても基本料金の部分は請求の対象になります。

引っ越しのあとで心配になるのは「新居のガス代と、旧居のガス代を両方払っているのではないか」という点かと思います。
この不安のもとになっているのは、ガス料金のうち使用量に関係なくかかる「基本料金」の存在です。

東京ガスの一般料金の場合、基本料金は月759円です。
旧居で誰も住んでいなくても、契約が残っている限りこの部分は毎月発生する形になります。

東京ガスの基本料金 759 一般料金・1か月あたり
止めている間の基本料金 0 使用停止の手続きをしたあと
引っ越しで必要な手続き 2 使用停止と使用開始

基本料金は「使った量」とは別に毎月かかります

東京ガスのよくあるご質問では、長期不在などでガスを止めている間は基本料金はかからないと案内されています。
裏を返すと、止める手続きをしていない間は、使用量がゼロでも基本料金の部分が残るという読み方になります。
「使っていないのだから請求は来ないはず」と考えたくなるところですが、料金の仕組みとしては使用量と契約の有無が別々に効いてきます。

ここで押さえておきたいのは、「止め忘れると必ず二重に払う」と言い切れるわけではないということです。
契約の状況や退去後の扱いは物件やガス会社によって異なりますし、管理会社が手配しているケースもあります。
事実として言えるのは「使用停止を申し込むまで契約は残り、基本料金がかかる仕組みになっている」というところまでで、実際にどうなっているかは次の3章の手順で確認するのが確実です。

なお、ここで挙げている金額と手続きの案内は東京ガスのものです。
旧居が別のガス会社だった場合は、お使いのガス会社の案内を確認してみてください。

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2. なぜ二重になるのか|「停止」と「開始」は別の手続き

二重に払う形になり得るいちばんの理由は、手続きが1つではなく2つあるところにあります。

東京ガスのよくあるご質問では、引っ越しの際には「使用停止」と「使用開始」の2つの手続きが必要と案内されています。
新居で使用開始を申し込んでも、それによって旧居の使用停止が自動的に行われるわけではありません。

使用停止と使用開始は別々の手続き 引っ越しの申し込みからは、旧居に向けた「①使用停止」と新居に向けた「②使用開始」の2本の矢印が出ています。②だけを申し込んでも①は行われず、旧居の契約は残ったままになります。 手続きは「①旧居を止める」「②新居で始める」の2つ 旧居(前の部屋) 止めるまで契約は残ります 基本料金 759円/月 新居(次の部屋) 点火確認の立ち会いがあります 所要 30分ほど ① 使用停止 ② 使用開始 引っ越しの申し込み ②を申し込んでも、①は自動では行われません
引っ越しのガス手続きは、旧居に向けた「使用停止」と新居に向けた「使用開始」の2本立てになっています。新居の開栓を済ませても旧居の契約はそのまま残るため、心配になったときに確かめるのは①のほうです。金額は東京ガスの一般料金の基本料金です。

同じガス会社なら1回の申し込みでまとめられます

東京ガスのよくあるご質問では、引っ越し先でも同じガス会社を使う場合、使用停止と使用開始を1回の申し込みでまとめて受け付けてもらえると案内されています。
この場合は「片方だけ申し込んで、もう片方を忘れる」という形になりにくいので、確認の手間も少なくなります。
エリアをまたぐ引っ越しでガス会社が変わる場合は、旧居と新居のそれぞれに連絡する流れになります。

自分がどちらのケースにあたるかで、確認すべき相手の数が変わります。
並べて見ると、次のような違いになります。

まとめて申し込めるケース

旧居と新居が同じガス会社のエリアにある場合です。
1回の申し込みで使用停止と使用開始の両方を受け付けてもらえます。
連絡先は1つなので、あとから確認するときもそのガス会社のマイページを見れば済みます。

別々に連絡が要るケース

引っ越しでガス会社が変わる場合です。
旧居のガス会社に使用停止、新居のガス会社に使用開始と、2箇所への連絡になります。
片方だけ済ませた状態になりやすいのはこちらのケースかと思います。

なお、ガスの使用停止では係員が訪問してガスメーターの栓を閉じる作業が行われますが、立ち会いは基本的に不要と案内されています。
ただしオートロックの建物や、リース契約でガス警報器を使っている場合などは、立ち会いを求められることがあります。
この点は4章の表にまとめました。

3. 二重になっていないか確かめる3ステップ

ここからは、実際に旧居の契約が残っていないかを確かめる手順です。
上から順に進めて、途中ではっきりした時点でやめて大丈夫です。

  1. 検針票と請求内容を見る(所要3分)
    引っ越し後に旧居の分の請求が届いていないかを確認します。紙の検針票が旧居に届く設定のままだと手元で気づけないことがあるので、クレジットカードや口座の明細に旧居分の引き落としが残っていないかもあわせて見てみてください。
    金額が基本料金だけの水準なら、契約が残っている可能性が考えられます。
  2. ガス会社のマイページで契約状況を見る(所要5分)
    多くのガス会社は、契約している場所と契約状態をマイページで確認できるようにしています。旧居の住所が「契約中」のまま残っていないか、供給地点が2つ表示されていないかを見ます。
    同じガス会社で引っ越した場合は、ここに新旧どちらの住所が載っているかで判断しやすくなります。
  3. ガス会社に電話して確認する(所要10分)
    明細もマイページもはっきりしない場合は、旧居のガス会社に直接聞くのがいちばん確実です。「◯月◯日に退去した旧住所の契約が残っているか」を伝えれば調べてもらえます。
    連絡先は検針票・請求書・公式サイトのお問い合わせページに記載されています。

検針票で見るのはこの3か所

手元に旧居の検針票や請求書がある場合、次の3つを確認すると状況がつかみやすくなります。

  • 供給地点特定番号・お客さま番号……どの部屋の契約かを示す番号です。新居のものと同じか違うかを見ます
  • ご使用場所の住所……旧居の住所のままになっていないかを確認します
  • ご使用量と請求金額……使用量がゼロに近いのに金額が出ているなら、基本料金だけが計上されている状態と考えられます

3ステップとも、やることは「見る」か「聞く」だけです。
手続きのやり直しが必要かどうかは、状況が分かってから判断すれば間に合います。

4. 止め忘れに気づいたときと、次に繰り返さないための順番

契約が残っていたと分かった場合、最初にやることは旧居のガス会社への連絡です。
いつ退去したのか、いつから使っていないのかを伝えて、これからの手続きを案内してもらう形になります。

さかのぼって解約できるか、すでに支払った分がどう扱われるかは、公式の案内では確認できませんでした。
ここは会社ごとの判断になる部分なので、自分で見込みを立てるより、事実を伝えて相談したほうが話が早いかと思います。

立ち会いが要るのはどれか

連絡すると、係員の訪問について案内されることがあります。
東京ガスのよくあるご質問では、電気とガス、それぞれの停止・開始で立ち会いの要否が次のように案内されています。

手続き 立ち会い 行われること・所要時間
ガスの使用停止 基本的に不要 係員が訪問してガスメーターの栓を閉じます。オートロックの場合や、リース契約でガス警報器を使っている場合などは立ち会いが必要になります(代理人も可・10分程度)
ガスの使用開始 宅内での立ち会いが必要 点火確認と安全事項の説明のため、宅内に入って作業します(30分程度)
電気の使用停止 不要 宅内での作業はありません
電気の使用開始 不要 宅内での作業はありません

※ 出典:東京ガス「よくあるご質問」No.10231(更新2026年3月16日)。ほかのガス会社・電力会社では扱いが異なることがあります。電気の立ち会いについては引越しの電気、立ち会いは必要?でも詳しくまとめています。

解約したときの基本料金の考え方

解約が決まると、最後の月のガス料金が精算されます。
東京ガスの場合、基本料金の扱いは検針日と解約日の間の日数で決まります。

解約したときの基本料金の日割り計算 解約直前の定例検針日の翌日から解約日までの日数が29日以下のとき、東京ガスの基本料金759円が日割りで精算されます。 解約した月の基本料金は日割りで精算されます 定例検針日 この翌日から数える 解約日 メーターを閉止=ガスが止まる この日数が29日以下なら日割計算 東京ガス(一般料金)の基本料金 759円 / 月 を日割り
東京ガスでは、解約直前の定例検針日の翌日から解約日までの日数が29日以下の場合、基本料金を日割計算して精算すると案内されています。ガスが実際に止まるのは、解約日に係員が訪問してガスメーターを閉止した時点です。
見るところ 東京ガスの案内
数え始め 解約直前の定例検針日の翌日
数え終わり 解約日
日数が29日以下のとき 基本料金を日割計算して精算
ガスが止まるタイミング 解約日に係員が訪問し、ガスメーターを閉止した時点

※ 出典:東京ガス「よくあるご質問」No.1782/東京ガス「ガス・電気の解約(停止)のお手続き」。ほかのガス会社では精算の方法が異なることがあります。

次の引っ越しで同じ心配をしないために

これはやっておくと安心

  • 旧居の「使用停止」と新居の「使用開始」を、それぞれ申し込んだか口に出して確認する
  • 同じガス会社のエリア内なら、1回の申し込みでまとめて受け付けてもらえるか聞いてみる
  • 申し込み完了メールや受付番号を、引っ越しが終わるまで残しておく
  • 検針票の送付先を新居の住所に変えておく(旧居に届くと気づけません)
  • 新居の開栓は宅内での立ち会いがあるので、入居日の予定に30分ほど見ておく

これはやらなくて大丈夫

  • 旧居の停止のために、退去後にわざわざ現地へ戻る(立ち会いは基本的に不要です)
  • 自分でガスの元栓を閉めて「これで解約された」と考える(手続きとは別のものです)
  • 一時停止の出張料や手続き費用を用意する(東京ガスでは費用はかからないと案内されています)
  • 電気の停止・開始のために在宅の予定を空ける(宅内での作業はありません)

気づいた時点でガス会社に連絡すれば、そこから先の請求は止められます。過ぎた分の扱いは会社ごとの判断になるので、まず状況を伝えるところからで大丈夫です。

5. よくある質問

Q1. 一時停止と解約は何が違いますか?
A. 東京ガスでは、一時停止をするとガス契約が解約扱いになると案内されています。
長期の不在などで一時的に止める場合も、契約そのものは残らない形になります。
止めている間の基本料金はかかりませんが、解約後1年間は「一般料金」以外の料金メニューへ再申し込みできない場合があるとされています。
Q2. 電気とガスをセットで契約しています。ガスだけ止めるとどうなりますか?
A. 電気単独の契約となり、セット割が適用されなくなります。
東京ガスのよくあるご質問に、ガスと電気をセットで契約している方が一時的にガスを止めた場合の扱いとして記載されています。
セット割を前提に料金を見積もっていた場合は、この点も含めて確認しておくとよいかもしれません。
Q3. ガスを止めるのに費用はかかりますか?
A. 東京ガスの一時停止には、出張料や手続きの費用はかからないと案内されています。
係員が訪問してメーターの栓を閉じる作業も、この案内に含まれます。
ほかのガス会社では扱いが異なることがあるので、お使いのガス会社の案内を確認してみてください。
Q4. 解約した月のガス代はどう計算されますか?
A. 解約直前の定例検針日の翌日から解約日までの日数が29日以下の場合、基本料金を日割計算して精算すると案内されています。
解約日には係員が訪問してガスメーターを閉止し、その作業をした時点でガスが止まります。
金額の詳細は最終の請求内容で確認できます。
Q5. 使用停止の立ち会いを代理人に頼めますか?
A. 立ち会いが必要になる場合でも、代理の方でかまわないと案内されています。
ガスの使用停止は基本的に立ち会い不要ですが、オートロックの建物や、リース契約でガス警報器を使っている場合などは立ち会いを求められることがあります。
そのときの所要時間は10分程度です。
Q6. 止め忘れていた期間の料金は、さかのぼって取り消せますか?
A. 公式の案内では確認できなかったため、ガス会社に連絡して相談するところからになります。
退去日や使用実績をどう扱うかは、会社や契約の状況によって判断が変わる部分です。
退去した日付と、その後ガスを使っていないことが分かる情報を手元にそろえたうえで問い合わせると、話が進みやすいかと思います。
Q7. 東京ガスの電気を解約すると違約金はかかりますか?
A. 東京ガスの電気を解約した場合、原則、解約金や違約金は発生しないと案内されています。
引っ越しにあわせて電気の契約先を見直す場合も、この点は気にしなくてよい部分です。
ほかの電力会社ではプランごとに条件が設定されていることがあるので、契約内容の「契約期間・解約金」の欄を見ておくと安心です。

6. まとめ

  • ガス料金には使用量に関係なくかかる基本料金があり、東京ガスの一般料金では月759円です
  • 旧居の使用停止を申し込むまで契約は残る仕組みなので、その間の基本料金がかかる場合があります
  • 「使用停止」と「使用開始」は別々の手続き。新居の開栓だけでは旧居は止まりません
  • 同じガス会社のエリア内なら1回の申し込みでまとめて受け付けてもらえます
  • 確認は検針票・請求 → マイページ → 電話の3ステップ。上から順に見ていけば判断できます
  • ガスの使用停止は基本的に立ち会い不要、使用開始は宅内での立ち会いが必要(30分程度)
  • 解約時の基本料金は、検針日の翌日から解約日までが29日以下なら日割計算で精算されます
  • 止め忘れに気づいたら、まず旧居のガス会社に連絡。過ぎた分の扱いはそこで相談します

引っ越しのあとの「止めたっけ」というもやもやは、検針票かマイページを開けばだいたい解決します。
もし残っていたとしても、連絡した時点から先は止まります。気づいたときが動きどきかと思います。

なお、この記事の内容は東京ガスの公式案内をもとにしています。
旧居や新居が別のガス会社の場合は、お使いのガス会社の案内を確認してみてください。

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