一人暮らしのオール電化とガス、どっちが安い?|
賃貸での現実と光熱費の差

この記事の結論

Q. オール電化とガス、一人暮らしはどっちが光熱費が安い?
A. 都市ガスとの比較ならほぼ互角、プロパンガスとの比較ならオール電化の方が月2,000〜4,000円安くなることが多いです。ただし電力プランの選び方で差が出るため、どちらが安いかは物件の状況によります。
Q. 賃貸でオール電化かガスかは自分で選べる?
A. 基本的に選べません。物件を選んだ時点でどちらかに決まっています。選択できるのは引越しのタイミングのみです。今住んでいる物件でオール電化に変更するのは大規模な設備工事が必要で、賃貸では現実的でありません。
Q. ガス物件に住んでいて光熱費を下げたい場合は?
A. 電力プランの見直し+ガス代の見直しの2本立てが基本です。特にプロパンガス物件は業者ごとに料金が違うため、一括比較サービスで相場と比べると交渉の材料になります。

光熱費を考えるとき、「電気代いくら・ガス代いくら」と別々に見ている人は多いです。
でも、オール電化かガス併用かの差は電気+ガスの合計額で見ないと正確に比べられません。

一人暮らしで「なんか光熱費高いな」と感じるとき、その原因がプロパンガス物件だったというケースはよくあります。
同じエリア・同じ使い方でも、都市ガス物件とプロパン物件では年間3〜5万円の差が出ることもあります。

この記事では、オール電化とガス併用を光熱費の合計で整理して、賃貸の現実と具体的な対処まで説明します。

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1. オール電化とガス併用、仕組みの違い

まず「何が違うか」を整理します。

項目 オール電化 ガス併用
調理器具 IHクッキングヒーター ガスコンロ
給湯(お風呂・シャワー) 電気温水器またはエコキュート ガス給湯器
エネルギー契約 電気のみ(1本) 電気+ガス(2本)
基本料金の目安 電気のみ(月800〜1,000円) 電気+ガスの2本分(合計月1,700〜2,500円)
停電時 調理・給湯ともに使えない ガス器具は使える場合がある

一人暮らしにとって大きいのは基本料金の数です。
ガス併用では電気とガスそれぞれに基本料金がかかりますが、オール電化は電気だけです。
使用量が少ない一人暮らしほど、この基本料金の差が相対的に大きくなります。

ポイント

オール電化はガスを使わないぶんガスの基本料金がまるごとゼロになります。
一人暮らしのガス基本料金は月900〜1,500円前後。使用量が少ないほどこの固定費の比率が高くなるため、オール電化の「基本料金1本」のメリットが出やすくなります。

2. 一人暮らしの光熱費、合計で比べると

実際の金額で比較します。
一人暮らしの平均的な使用量を前提にした目安です(2024〜2025年の水準)。

パターン 電気代(月) ガス代(月) 合計(月)
オール電化 7,000〜9,000円 0円 7,000〜9,000円
ガス併用(都市ガス) 4,500〜6,000円 2,500〜4,000円 7,000〜10,000円
ガス併用(プロパン) 4,500〜6,000円 4,500〜7,000円 9,000〜13,000円

※ 地域・電力プラン・使用量によって変わります。エアコンをよく使う夏冬は電気代が上がります。

この表で見ると、プロパンガス物件が一番光熱費が高くなりやすいことがわかります。
オール電化 vs 都市ガス併用は「ほぼ互角」ですが、オール電化 vs プロパンは月2,000〜4,000円の差になることもあります。

オール電化が有利になる条件

  • 電力会社が夜間割引プランを提供していて使いこなせる場合
  • 比較対象がプロパンガス物件の場合
  • ガスの基本料金が相対的に高い地域

ガス併用(都市ガス)が有利になる条件

  • 都市ガスが引かれていて料金が安定している
  • 電力単価が高い契約になっている
  • 日中の在宅時間が長く、昼間の電気使用量が多い

3. 賃貸の現実——選べるタイミングは引越し時だけ

「じゃあオール電化にしよう」と思っても、今の賃貸物件では変更できません。
IHへの切り替えや電気温水器の設置は大規模な設備工事が必要で、賃貸住宅での自己負担工事は通常許可が下りません。

オール電化かガス併用かを選べるのは、引越し先の物件を探しているときだけです。

引越し時にオール電化物件を探すなら

SUUMO・HOME'Sなどの物件検索で「オール電化」の条件で絞り込みができます。
ただし一人暮らし向けのオール電化物件はまだ数が少なく、築浅マンションに多い傾向があります。
家賃が多少高くても、光熱費込みのトータルコストで比べるのが正確な判断です。

今の物件がプロパンガスで「高いな」と感じているなら、次の引越しで回避するか、今の料金を見直すかの2択になります。
家賃が月3,000円安くても、プロパン物件だと光熱費差で帳消しになるケースがあります。

4. オール電化物件に住む場合のポイント

オール電化物件に住んでいる場合、光熱費を抑えるために意識したいことがあります。

電力プランを確認する

オール電化向けの「夜間割引プラン」を契約していると、深夜帯(23時〜翌7時など)の電気代が安くなります。
夜に洗濯・食洗機を動かす習慣があれば、このプランと相性がいいです。
ただし日中の電力単価が高めに設定されていることが多く、在宅時間が長い人や、昼間にエアコンをよく使う人は逆効果になることもあります。

IHコンロへの慣れ

ガスコンロからIHへ変わると、最初は火加減の感覚が違います。
ただし一人暮らしで「パスタ・炒め物・インスタント」程度の調理なら、慣れるまでの差はほぼありません。
鍋底が平らなIH対応の調理器具が必要になるため、引越し時に確認しておくといいです。

オール電化で光熱費を抑えるために

  • 電力会社のプランを「オール電化向け夜間割引プラン」に確認・変更する
  • 夜間の電気使用量を増やし、昼間の使用を抑える意識を持つ
  • 複数の電力会社のオール電化プランを比較して切り替えを検討する

5. ガス物件でも光熱費を下げる方法

今ガス物件に住んでいて光熱費を下げたいなら、2つの方向から動けます。

① 電力プランを見直す

電気とガスを別々の会社に契約していると、セット割引を使えていないことがあります。
東京ガス・大阪ガスなどの大手ガス会社は電気もセットで提供しており、まとめることで月数百円〜1,000円程度の割引になるケースがあります。
逆に、新電力の電気料金が安い場合は電気単体で乗り換えた方が安くなることもあります。

プロパン物件の場合、ガス代の見直しが先

都市ガス物件と違い、プロパンガスは業者ごとに料金が異なります。
エネピに郵便番号と今の請求額を入力すると、地域の適正相場と比べてどれだけ高いか確認できます。
相場データが交渉の材料になるので、まず数字を把握するところから始められます。

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② ガスの使い方を少し変える

ガス代の中で割合が一番大きいのは給湯(シャワー・お風呂)です。
湯量・シャワー時間・浴槽を張る頻度を少し意識するだけで、月500〜1,000円変わることがあります。
調理よりも給湯の影響が大きいため、「料理を減らす」より「シャワーを短くする」方が効果が出やすいです。

6. まとめ:判断基準の整理

プロパン物件でガス代が高いなら、まず相場を見てみる

エネピなら無料で地域の最安プランと比較できます。
賃貸でも使えて、交渉用の根拠としても活用できます。

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  • オール電化 vs 都市ガスは光熱費合計でほぼ互角。電力プランを使いこなせるかどうかが鍵
  • オール電化 vs プロパンはオール電化が月2,000〜4,000円安くなることが多い
  • 賃貸ではオール電化かガスかを自分で変更はできない。選ぶのは引越し時のみ
  • プロパン物件なら、まず一括比較で地域相場を確認してから動くのが効率的
  • 次の引越し先を選ぶなら「都市ガス物件」または「オール電化物件」を条件に加えると光熱費が下がりやすい

「オール電化とガス、どっちにしよう」と悩んでも、賃貸ではそもそも選択肢がないことがほとんどです。
選べる状況(引越し時)なら、プロパンを避けることが光熱費を下げる一番シンプルな方法です。

今の物件がプロパンで高いと感じるなら、相場確認から始めてみてください。